「船舶内における食事調理の専門家」
船舶料理士とは、海上を航行する船舶内において活動する船員のための食事を調理して提供する役割を担う資格をもつ人のことを指します。船舶料理士は単なる調理師と異なり料理の腕だけでなく、長期にわたる航海において船員の健康を司る食事を担当する役割や積荷として限られた食材の中で食材を管理し、過不足なく料理を作る使命があります。法律により、一定(1,000t)以上の規模をした船には、必ず船舶料理士を置かなくてはなりません。
メリット
法律で定められた規模の船が職場となるため、そうした船をもつ海運会社などが就職先となります。
難易度
合格率は約60-70%程度
オススメ度:3(5段階中最高が5)
船内の調理師として働くために必須の資格ではありません。実務経験を積んだうえで、資格を取得するのが一般的です。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 20歳以上
- 過去10年以内に船舶に乗り組み、1年以上主に司厨部として調理をおこなった経験がある
- 試験種類
- 筆記
- 食文化概論(4問)、衛生法規(4問)、公衆衛生学(4問)、栄養学(5問)
- 食品学(6問)、食品衛生学(6問)、調理理論食(6問)
- 実技
- 科目ごとに30分以内で2人前の料理を調理して提出
- 日本料理(含む基礎課題)、西洋料理、中華料理
- 技術・スピード・できばえ・衛生・態度などが採点されます
- 受験日
- 受験場所
- 受験手数料
- 受験申請書受付
- 結果発表
- 免除
- 年齢要件を満たす陸上資格保有者については、以下の海上経験をもって、「船舶料理士」資格の取得を可能とする。
- 現行「1年」の船内調理経験要件を「3ヶ月」とする
- (独)海員学校司ちゅう・事務科卒業者も「6ヶ月」を「3ヶ月」に。
- 海上保安学校主計コース修了者についても、「1年」を「3ヶ月」に。
- 上記期間は、船舶料理士資格保有者の乗船する船舶における短期間の乗船教育(OJT)で代替可とする
- 問い合わせ先
- 船員災害防止協会
- 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-5 海事センタービル4F
- 電話:03-3263-0918
- ホームページ:http://www.sensaibo.or.jp/index.html