「心の問題を抱えた依頼者の問題解決をする専門家」
心の問題を抱えた依頼者(クライアント)に対し、さまざまな臨床心理的技法を用いて問題解決のサポートをしていく仕事です。臨床心理士は、クライアントに対して「こうしなさい」と指示をしたり、相手が話したことを否定したりしてはいけません。どのような場合においても、まずは相手の話を理解・共感しながら、専門技法を用いて、クライアント自身が頭の中の考えを整理し、自分で問題を解決していけるための手助けを行います。臨床心理士資格は心理系の中で最も信頼性の高いものとして知られていますが、臨床心理の仕事をするうえで絶対に必要とされる資格ではありません。
メリット
人が存在するすべての場所で、臨床心理士のニーズがあるといっても過言ではありません。教育分野、医療分野、福祉分野、産業分野、司法・矯正分野などなど。
難易度
合格率は約60%程度。
オススメ度:3(5段階中最高が5)
臨床心理士は国家資格ではないため、社会的地位がきちんと確立されていない面もあります。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 本協会が認可する第1種指定大学院(修了後の心理臨床経験不要)を修了し、受験資格取得のための所定条件を充足している者(「新1種指定校」という)
- 本協会が認可する第1種指定大学院を修了し、修了後1年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を充足している者(「旧1種指定校」という)
- 本協会が認可する第2種指定大学院を修了し、修了後1年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を充足している者(「新2種指定校」という)
- 本協会が認可する第2種指定大学院を修了し、修了後2年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を充足している者(「旧2種指定校」という)
- 学校教育法に基づく大学院において、臨床心理学またはそれに準ずる心理臨床に関する分野を専攻する専門職学位課程を修了した者(「専門職大学院」という)
- 諸外国で上記1. または3. のいずれかと同等以上の教育歴および日本国内における2年以上の心理臨床経験を有する者
- 医師免許取得者で、取得後2年以上の心理臨床経験を有する者
- 受験内容
- 一次試験
- 多肢選択方式試験(100題のマークシート/2時間30分)
- 広く心理学の基礎的設問に加えて、臨床心理士の基本業務である4種の内容(臨床心理査定・臨床心理面接・臨床心理的地域援助・それらの研究調査)に関する基礎的・基本的な専門知識が問われます。また、臨床心理士に関する倫理・法律等の基礎知識および基本的な姿勢や態度にかかわる設問も出題されます
- 論文記述試験(1時間30分)
- 心理臨床に関する1題のテーマについて、所定の解答用紙に1,001字以上1,200字以内の範囲内で論述記載することが求められます
- 二次試験
- 口述面接試験
- 単に専門知識や技術の習得度を確認するだけでなく、臨床心理士としての基本的な姿勢や態度、専門家として最低限備えておくべき人間関係能力の実際が問われます
- 受験日
- 受験場所
- 受験手数料
- 申請書類1セット1,500円
- 30,000円
- 2次試験に合格すると、登録手続きなどの費用で50,000円かかります
- 受験申請書受付
- 合格基準
- 結果発表
- 問い合わせ先
- 日本臨床心理士資格認定協会
- 〒113-0033 東京都文京区本郷2-40-14 山崎ビル7階
- 電話番号:03-3817-0020
- ホームページ;http://fjcbcp.or.jp/