「精神障害者に特化して援助を行う専門家」
社会福祉士、介護福祉士と並ぶ、福祉系三大国家資格(通称:三福祉士)の一つであります。精神上の障害のある方やその家族たちの相談を受け、よりよい生活を送ることができるように援助する仕事です。精神医学ソーシャルワーカー(Psychiatric Social Worker)とも呼ばれています。
メリット
就職先としては、大きく3つに分かれます。医療機関(精神病院など)、行政機関(保健所や保健センター)、精神障害施設です。このほか、老人施設なども考えられます。法整備も進んでいき、精神保健福祉士が担う役割は大きくなっていくと言われています。
難易度
ここ10年の合格率は、30%に満たない程度と難易度は高いと言えます。試験科目が多いため、不得意科目を作ることなく全体網羅が求められます。
オススメ度:4(5段階中最高が5)
昨今の高ストレス社会ですので、精神保健福祉士の存在価値は高くなっています。しかし、その待遇面、給与面は一般的に満足に行くレベルではないとも言われています。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 4年制大学で指定科目を修めて卒業した方
- 2年制(又は3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(又は1年以上)相談援助の業務に従事した方
- 精神保健福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方
- 精神保健福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方
- 試験科目(16科目、1問1点163点)
- 精神疾患とその治療、精神保健の課題と支援、精神保健福祉相談援助の基盤、精神保健福祉の理論と相談援助の展開、精神保健福祉に関する制度とサービス、精神障害者の生活支援システム、人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システム、現代社会と福祉、地域福祉の理論と方法、福祉行財政と福祉計画、社会保障、障害者に対する支援と障害者自立支援制度、低所得者に対する支援と生活保護制度、保健医療サービス、権利擁護と成年後見制度
- 試験日
- 試験場所
- 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県(7試験地)
- 受験手数料
- 申し込み方法
- 受験願書の配布(9月上旬から10月上旬)
- 受験申込(9月上旬から10月上旬)
- 合格基準
- 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者
- 上記を満たした者のうち、以下の16科目群すべてにおいて得点があった者
- 精神疾患とその治療、精神保健の課題と支援、精神保健福祉相談援助の基盤、精神保健福祉の理論と相談援助の展開、精神保健福祉に関する制度とサービス、精神障害者の生活支援システム、人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システム、現代社会と福祉、地域福祉の理論と方法、福祉行財政と福祉計画、社会保障、障害者に対する支援と障害者自立支援制度、低所得者に対する支援と生活保護制度、保健医療サービス、権利擁護と成年後見制度
- 合格発表
- 免除
- 社会福祉士の登録を行なった方(または登録申請中の方)は、受験申込時に必要な書類を提出することで、以下の社会福祉士との共通科目が免除されます
- 人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と心理的支援
- 社会理論と社会システム
- 現代社会と福祉
- 地域福祉の理論と方法
- 福祉行財政と福祉計画
- 社会保障
- 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- 低所得者に対する支援と生活保護制度
- 保健医療サービス
- 権利擁護と成年後見制度
- 特例
- 身体に障害がある者については、その申請により点字、拡大文字、チェック解答用紙等による試験を行なうほか、試験時間の延長等必要な配慮を行なう。
- 問い合わせ先
