「国民の正しい納税を促すための専門家」
日本の納税制度は申告納税制度であり、納税者が自分の支払うべき税金を自ら申告し納める事が大前提です。税務職員は国税庁や税務署で勤務し、国民が正しく納税できるように情報提供を行なって税金に対する知識を広めたり、納税が速やかに行われない場合には督促を行なったり、調査を行ったりします。
メリット
国家公務員のため、給与は安定しており、福利厚生なども充実しています。あまり知られていませんが、税務職員の給与は他の一般的な国家公務員の給与とは基準が異なり、多少初任給が高くなっています。
難易度
27年度実績で合格率は約17%、26年度実績で合格率は約16%とやや難関。
オススメ度:4(5段階中最高が5)
税理士資格取得を目的に、さらに上級の国税専門官採用試験を目指す方も多いようです。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 試験年度の4月1日において、高等学校又は中等教育学校を卒業した日から起算して3年を経過していない者及び試験年度の3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者
- 人事院が1.に掲げる者に準ずると認める者
- 試験を受けられないもの
- 日本の国籍を有しない者
- 国家公務員法第38条の規定により国家公務員になることができないもの
- 成年被後見人又は被保佐人
- 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又は執行を受けることがなくなるまでの者
- 一般職の公務員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者
- 日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者
- 試験内容
- 第1次試験
- 基礎能力試験(多肢選択式40題)
- 知能分野(20題)
- 文章理解[7]、課題処理[7]、数的処理[4]、資料解釈[2]
- 知識分野(20題)
- 適性試験(多肢選択式120題)
- 速く正確に事務処理を行う能力についての筆記試験
- 置換・照合・計算・分類などの比較的簡単な問題を限られた時間内に番号順にできるだけ多く解答するスピード検査
- 作文試験
- 文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験
- 第2次試験
- 人物試験
- 身体検査
- 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、尿、その他一般内科系検査
- 試験日程
- 第1次試験:9月上旬
- 第2次試験:10月中旬から下旬
- 試験場所
- 第1次試験
- 札幌、函館、旭川、釧路、帯広、北見、苫小牧、青森、八戸、盛岡、仙台、秋田、山形、福島、いわき、水戸、宇都宮、前橋、さいたま、千葉、東京、横浜、甲府、新潟、長岡、長野、松本、岐阜、静岡、名古屋、津、富山、金沢、七尾、福井、京都、福知山、大阪、神戸、奈良、和歌山、田辺、鳥取、松江、岡山、広島、福山、山口、徳島、高松、松山、高知、福岡、久留米、北九州、長崎、佐世保、熊本、大分、宮崎、鹿児島、那覇
- 第2次試験
- 札幌、函館、旭川、釧路、帯広、北見、青森、盛岡、仙台、秋田、山形、福島、前橋、さいたま、千葉、東京、横浜、新潟、上越、長野、静岡、名古屋、富山、金沢、京都、大阪、神戸、奈良、和歌山、鳥取、米子、松江、岡山、広島、山口、下関、徳島、高松、松山、高知、福岡、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、那覇
- 受験手数料
- 願書受付期間
- 合格基準
- 第1次試験
- 第1次試験の受験者のうち、基礎能力試験及び専門試験(多肢選択式)において基準点(満点の30%)以上である者について、両試験種目の標準点を合計した得点に基づいて第1次試験合格者を決定します。
- 第2次試験
- 第1次試験合格者のうち、専門試験(記述式)において基準点以上であり、かつ、人物試験においてA~Cの評価である者について、第1次試験を含む全ての試験種目の標準点を合計した得点に基づいて最終合格者を決定します。
- 結果発表
- 特例措置
- 視覚障害のある方は、その障害の程度により全ての試験の区分において、拡大文字による試験、解答時間の延長などの方法により受験ができる場合があります。(事前申し込み必要)
- 身体に障害がある為、受験の際に何らかの措置(着席位置の指定、車椅子の使用、補聴器の使用など)を希望される方は、あらかじめ申し出が必要です。
- 問い合わせ先
- 国税庁
- 〒100-8978 東京都千代田区霞が関3-1-1
- 電話番号:03-3581-4161
- ホームページ:http://www.nta.go.jp/soshiki/saiyo/index.htm