「働く人びとを支援するカウンセラー」
産業カウンセラーは働く人びとを支援するカウンセラーです。心理学的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を自らの力で解決できるように援助することを主な業務としています。産業カウンセラーはキャリア支援など産業場面に特化した役割を主にしています。
メリット
組織のキャリア開発担当などの募集に産業カウンセラー資格を要するものもあります。時にはカウンセラーとしてメンタルヘルスの対策を、時にはコンサルタントとしてキャリアの支援を求められる産業場面でマルチに活躍できる資格と言えます。
難易度
近年合格率は、69.5%
オススメ度:3(5段階中最高が5)
産業カウンセラーを取得すると、産業カウンセラー協会が実施しているキャリア・コンサルタント資格の取得もしやすくなるため、キャリアの道へ進みたい方にとっては有用な資格だと言える。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 成年に達した者(試験日に20歳に達している者)で、協会が行う産業カウンセリングの学識及び技能を修得するための講座を修了した者
- 4年制大学学部において心理学又は心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学のいずれかの名称を冠する学部又は専攻(課程)の卒業者であって、A群からG群(以下注釈)までの科目において、1科目を2単位以内として10科目以上、20単位以上を取得し、かつ協会が行う産業カウンセリングの技能を修得するための講座を修了した者。ただし、D群からG群の科目による取得単位は6単位以内とする。
- A群:産業カウンセリング、カウンセリング、臨床心理学、心理療法各論(精神分析・行動療法など)などの科目群
- B群:カウンセリング演習 カウンセリング実習などの科目群
- C群:人格心理学、心理アセスメント法などの科目群
- D群:キャリア・カウンセリング、キャリア概論などの科目群
- E群:産業心理学、産業・組織心理学、グループダイナミックス、人間関係論などの科目群
- F群:労働法令の科目群
- G群:精神医学、精神保健、精神衛生、心身医学、ストレス学、職場のメンタルヘルスなどの科目群
- 大学院研究科において心理学又は心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学のいずれかの名称を冠する専攻(課程)の修了者であって、A群からG群までの科目において、1科目を2単位以内として10科目以上、20単位以上を取得していることを要する。ただし、D群からG群の科目による取得単位は6単位以内とする。
- 受験内容
- 学科試験
- 学科試験1
- 基礎的な学識を問う設問を五肢択一によるマークシート方式で40問、90分
- 学科試験2
- 基本的な事例への対応能力、及び傾聴の技法の対話分析能力を問う設問を五肢択一によるマークシート方式で20問、60分
- 実技試験
- 受験者相互によるロールプレイ(ミニカウンセリング)及び口述試験で30分程度
- 受験日
- 受験場所
- 学科試験
- 札幌、盛岡、仙台、東京、横浜、高崎、静岡、名古屋、金沢、大阪、岡山、広島、松山、北九州、福岡、熊本、宮崎、沖縄
- 実技試験
- 札幌、仙台、東京、横浜、高崎、名古屋、金沢、大阪、岡山、松山、福岡、宮崎、沖縄
- 受験手数料
- 受験願書申し込み受付
- 合格基準
- 結果発表
- 免除
- 学科試験又は実技試験のいずれか一方が合格点に達した者は、翌年度及び翌々年度の同一級の当該学科試験又は実技試験の免除を受けることができます
- 産業カウンセラー養成講座を修了した者であって実技能力が一定の基準に達したものと試験委員会が認めた場合、修了した年度、翌年度及び翌々年度の実技試験 の免除を受けることができます(ただし、実技試験免除の申請は終了した年度のみ有効です。次年度以降に実技試験免除の申請をすることはできません)。
- 問い合わせ先
- 一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
- 〒105-0004 東京都港区新橋6-17-7 御成門センタービル6階
- 電話番号:03-3438-4568
- ホームページ:http://www.counselor.or.jp/