「土地の位置・高さ・長さ・面積など測量の専門家」
建設工事において、一番初めの工程である測量を担う仕事のため、かなり責任が大きいです。あらゆる建築物を施工するにあたり、対象となる地物の位置座標、高さ、形状などを正確に把握することが必要だからです。測量士はその測量に関する計画を作製、実施をします。測量士補は、測量士の作製した計画に従い測量をします。
メリット
主な就職先としては、公務員であれば国土地理院、国土交通省、農林水産省など、民間であれば測量事務所、土木、建設、不動産業界など選択肢は多いです。不況の時代とはいえ、無くなる仕事では決してありません。
難易度
合格率は学科50%前後、実地40%程度です。ただし、実務経験が必要ですので、取得には長い年数が必要です。
オススメ度:4(5段階中最高が5)
単独の資格と言うよりは、土地家屋調査士や行政書士の資格を取得しダブルライセンスとして仕事をすることで、大きく差別化が図れます。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 試験科目
- 測量士
- 測量に関する法規及びこれに関連する国際条約、多角測量、汎地球測位システム測量、水準測量、地形測量、写真測量、地図編集、応用測量、地理情報システム
- 午前:択一式:28問(1問当たり25点)
- 午後:記述式:必須問題1問、選択問題4題中2題選択(1題あたり200点)
- 測量士補
- 測量に関する法規、多角測量、汎地球測位システム測量、水準測量、地形測量、写真測量、地図編集、応用測量
- 択一式:28問(1問あたり25点)
- 試験日
- 受験地
- 北海道、宮城県、秋田県、東京都、新潟県、富山県、愛知県、大阪府、島根県、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県
- 試験手数料
- 申し込み方法
- 受験願書の配布(1月初旬から下旬)
- 受験申込(1月初旬から下旬)
- 合格基準
- 測量士
- 以下を双方満たすものが合格となります
- 午前試験が700満点中、350点(50%)以上の得点
- 午前、午後の合計1,400点満点中、910点(65%)以上の得点
- 測量士補
- 結果発表
- 試験免除
- 下記、いずれかに該当する者は、無試験で測量士の資格を得られます
- 大学であって文部科学大臣の認定を受けたものにおいて、測量に関する科目を修め、当該大学を卒業した者で、測量に関し1年以上の実務の経験を有するもの
- 短期大学又は高等専門学校であって文部科学大臣の認定を受けたものにおいて、測量に関する科目を修め、当該短期大学等を卒業した者で、測量に関し3年以上の実務の経験を有するもの
- 測量に関する専門の養成施設であって測量法第51条の2から第51条の4までの規定により国土交通大臣の登録を受けたものにおいて1年以上測量士補となるために必要な専門の知識及び技能を修得した者で、測量に関し2年以上の実務の経験を有するもの
- 測量士補で、測量に関する専門の養成施設であって測量法第51条の2から第51条の4までの規定により国土交通大臣の登録を受けたものにおいて高度の専門の知識及び技能を修得した者
- 特例
- 身体に障害等のある方については、受験の際に必要な措置を講ずることがありますので、受験願書提出前に国土地理院総務部総務課まで照会してください。受験願書提出の際、「特別措置申請書」及び障害の症状・程度を証明する書類(身体障害者手帳の写し等)を添付していただきます。
- 問い合わせ先
- 国土交通省国土地理院総務部総務課 試験係
- 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
- 電話番号:029-864-8214
- ホームページ:http://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/SHIKEN-top.htm