「書類の最適な電子保存の方法を理解している文書管理の専門家」
マイナンバー制度や個人情報の保護など、文書管理の重要性が求められています。文書情報管理士は、書類の最適な電子保存の方法を理解し、文書の大切さを伝えるエキスパートのための資格です。公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認定する資格試験で2001年から実施しています。上級・1級・2級の3つのクラスがあり、現在累計で約12,000人以上が資格を取得しています。主にオフィスで取り扱う文書類、帳票類、伝票類、技術資料、図面などの紙文書をコンピュータの画面で見ることができるようにするためにスキャナ保存したり、また大量の書類を効率よく安全に長期保管するためにマイクロフィルムに撮影したりするための技術と関連する法律、規格などの知識を検定する資格です。
メリット
業界業種を問わず、どの企業でも有効です。主としてサプライヤとしてのメーカー・ベンダー・サービス業向けの資格として位置づけています。大切な文書情報を取り扱うための最適な手段、技術的な知識力を検定します。一方、大量の文書情報を取り扱う一般企業や官公庁・自治体などでは、文書情報管理に対するユーザーとしての知識が必要です。
難易度
近年合格率は、上級で40%、1級で78%、2級で82%
オススメ度:3(5段階中最高が5)
受験対策セミナーなど活用することも可能。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 上級:1級文書情報管理士資格を有する方。
- (2017年冬試験までは、従来のCompTIA CDIA+に合格している方のための試験を併行して実施します)
- 1級:2級文書情報管理士資格を有する方
- 2級:制限なし
- 受験内容(CBT方式)
- 上級・1級:80問/90分
- 2級:80問/90分
- 上級:CompTIA CDIA+有資格者は45問(一部多肢選択)/60分
- 参考書と出題範囲
- 「新しい文書情報マネジメントの基礎と応用」
- 文書情報マネジメントとは
- 文書情報を取巻く環境と技術
- アナログとデジタルの世界
- 文書の電子化プロセス
- 文書情報の活用
- マイクロ写真技術
- 情報セキュリティとアカウンタビリティ
- 文書情報マネジメントに必要な応用知識
- 電子帳票システムと国税関係書類のスキャナ保存
- 事例紹介(上級のみ)
- 「デジタル時代のマイクロフィルム入門」
- マイクロ写真技術概論
- マイクロフィルムの基本と写真特性
- マイクロフィルムの作成プロセス
- マイクロフィルムの保存
- マイクロフィルムの活用とデジタル化
- 電子化文書の保存とデジタル-マイクロ・アーカイブ
- マイクロ写真の法的位置づけ
- 「標準化ガイドブック」
- 用語関係の規格
- マイクログラフィックス関係の規格
- 主な国際規格の概要
- 電子化文書関係の規格
- JIS規格の統合/廃止/移行および関連規格
- JIIMA団体規格について
- 「効率とコンプライアンスを高める e-文書法 電子化早わかり」
- 文書情報マネジメント
- e文書法とは
- 国税関係書類のスキャナ保存
- スキャナと画像品質
- 受験日(年2回):CBT方式
- 夏試験:7月20日~8月31日
- 冬試験:12月20日~2月10日
- 受験場所
- 受験手数料
- 一律:10,800円(団体割引き、学生割引きあり)
- 受験願書申し込み受付
- 夏試験:6月20日より8月15日まで
- 冬試験:11月20より1月31日まで
- 合格基準
- 採点方式については素点方式を採用します。合格の基準は原則として正答率70%以上とします
- 結果発表
- 合格者には試験期間終了から約1ヵ月後に、認定証書が送付されます。
- 文書情報管理士には法律・制度・環境の変化などへの対応が求められます。それらの専門知識の習得と適切な人材育成を目的に、文書情報管理士の資格有効期間は5年間です。資格の継続には更新が必要です
- 問い合わせ先
- 公益社団法人 日本文書情報マネジメント協会
- 〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-1-3 和光ビル7階
- 電話番号:03-5821-7351
- ホームページ:http://www.jiima.or.jp/