「安心安全を支えるITセキュリティの専門家」
英語名Information Security Specialist Examination(略号SC)で、情報処理技術者試験の一区分である。試験制度のスキルレベル4に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる。
メリット
情報システムや組織に対する脅威や脆弱性を評価し、技術面・管理面での有効な対策を遂行できるセキュリティエンジニアや情報システム管理者を目指す方に最適です。情報セキュリティの重要性はますます高まっており、いま最も旬なエンジニアです。
難易度
スキルレベル4のため難易度は高い。合格率も13%程度。
オススメ度:5(5段階中最高が5)
高度情報処理技術者試験の中で最も受験者数が多い試験であり、人気の資格である。ネットワーク系・情報セキュリティ系関連企業などへの就職、転職が考えられる。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 試験内容
- 午前試験Ⅰ:50分/多肢選択式/30問
- 午前試験Ⅱ:40分/多肢選択式/25問
- 午後試験Ⅰ:90分/記述式/4問中2問回答
- 午後試験Ⅱ:120分/論述式/3問中1問回答
- 情報セキュリティシステムの企画・要件定義・開発・運用・保守に関すること
- 情報システムの企画・要件定義・開発,物理的セキュリティ対策,アプリケーション(Webアプリケーションを含む)のセキュリティ対策,セキュアプログラミング,データベースセキュリティ対策,ネットワークセキュリティ対策,システムセキュリティ対策 など
- 情報セキュリティの運用に関すること
- 情報セキュリティポリシ,リスク分析,業務継続計画,情報セキュリティ運用・管理,脆弱性分析,誤使用分析,不正アクセス対策,インシデント対応,ユーザセキュリティ管理,障害復旧計画,情報セキュリティ教育,システム監査(のセキュリティ側面),内部統制 など
- 情報セキュリティ技術に関すること
- アクセス管理技術,暗号技術,認証技術,マルウェア(コンピュータウイルス,ボット,スパイウェアなど)対策技術,攻撃手法(ソーシャルエンジニアリング,サイバー攻撃など),セキュリティ応用システム(署名認証,侵入検知システム,ファイアウォール,セキュアな通信技術(VPN ほか),鍵管理技術,PKI など。また,周辺機器も対象とする),監査証跡のためのログ管理技術 など
- 開発の管理に関すること
- 開発ライフサイクル管理,システム文書構成管理,ソフトウェアの配布と操作,人的管理手法(チーム内の不正を起こさせないような仕組み),開発環境の情報セキュリティ管理,脆弱性情報収集管理 など
- 情報セキュリティ関連の法的要求事項などに関すること
- 情報セキュリティ関連法規,国内・国際標準,ガイドライン,著作権法,個人情報保護,情報理論など
- 試験日
- 試験場所
- 受験手数料
- 申し込み方法
- 受験申込(春期1月下旬から2月下旬、秋季7月中旬から下旬)
- 情報処理推進機構へインターネットもしくは郵送による
- 合格基準
- 午前Ⅰ:100点満点中、60点以上
- 午前Ⅱ:100点満点中、60点以上
- 午後Ⅰ:100点満点中、60点以上
- 午後Ⅱ:ランクA
- 上記の基準点を全て満たした者が合格となります。(多段階選抜方式)
- 結果発表
- 免除
- 以下のいずれかに該当する場合は申請により、その後の2年間において午前試験Ⅰが免除されます。
- 応用情報技術者試験合格
- 下記いずれかの高度試験合格
- ITストラテジスト試験(秋期)、システムアーキテクト試験(秋期)、プロジェクトマネージャ試験(春期)、ネットワークスペシャリスト試験(秋期)、データベーススペシャリスト試験(春期)、エンベデッドシステムスペシャリスト試験(春期)、情報セキュリティスペシャリスト試験(春期)、ITサービスマネージャ試験(秋期)、システム監査技術者試験(春期)
- 上記いずれかの高度試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を得た者。
- 特例措置
- 身体障害者,骨折や妊娠中の方などで,特別措置を希望する方は,試験案内書に記載している通り、申請が必要です。申請内容を審査の上,特別措置の可否を決定しますので,希望する特別措置ができないこともあります。
- 問い合わせ先
- 独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター
- 東京都文京区本駒込二丁目28番8号 文京グリーンコートセンターオフィス15・16階
- TEL:03-5978-7600
- ホームページ:http://www.ipa.go.jp/index.html