「システムエンジニアの登竜門的資格」
英語名Fundamental Information Technology Engineer Examination(略号FE)で、情報処理技術者試験の一区分である。試験制度のスキルレベル2に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる。
メリット
ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします。しっかりとした基礎を身に付けることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。
難易度
スキルレベル2のため難易度は比較的高い。合格率はおよそ25%前後
オススメ度:4(5段階中最高が5)
この資格単独で何かが有利となるというよりは、他の資格を取る為のスタート的な位置づけである。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 試験内容
- 午前試験:150分/多肢選択式/80問
- 午後試験:150分/多肢選択式/13問中7問回答
- コンピュータシステムに関すること
- ハードウェア
- 数値・文字・画像・音声の表現,処理装置,記憶装置と媒体,入出力装置,命令実行方式,アドレス方式,システム構成 など
- ソフトウェア
- OS,ミドルウェア,アプリケーションソフトウェア,言語処理ツール など
- データベース
- データベースの種類と特徴,データモデル,正規化,DBMS,データベース言語(SQL)など
- ネットワーク
- ネットワーク構成,インターネット,イントラネット,プロトコル,データ通信,伝送制御 など
- 情報セキュリティに関すること
- 情報セキュリティポリシ,情報セキュリティマネジメント,データベースセキュリティ,ネットワークセキュリティ,アプリケーションセキュリティ,物理的セキュリティ,アクセス管理,暗号,認証,不正アクセス対策,マルウェア対策(コンピュータウイルス,ボット,スパイウェアほか),個人情報保護 など
- データ構造及びアルゴリズムに関すること
- 配列,リスト構造,木構造,グラフ,整列,探索,数値計算,文字列処理,図形処理,ファイル処理,計算量,誤差 など
- ソフトウェア設計に関すること
- ソフトウェア要件定義,ソフトウェア方式設計,ソフトウェア詳細設計,構造化設計,モジュール設計,オブジェクト指向設計,Web アプリケーション設計,テスト計画,ヒューマンインタフェース など
- ソフトウェア開発に関すること
- プログラミング(C,COBOL,Java,アセンブラ言語,表計算ソフト),テスト,デバッグなど
- マネジメントに関すること
- プロジェクトマネジメント
- プロジェクト計画,見積手法,品質管理,スケジュール管理,コスト管理,要員管理,リスク管理 など
- サービスマネジメント
- サービスマネジメントプロセス(サービスレベル管理,サービス継続及び可用性管理,キャパシティ管理,インシデント及びサービス要求管理,問題管理,変更管理ほか),サービスの運用(システム運用管理,運用オペレーション,サービスデスク) など
- ストラテジに関すること
- システム戦略
- 情報システム戦略(全体システム化計画,業務モデルほか),業務プロセスの改善(BPRほか),ソリューションビジネス など
- 経営戦略・企業と法務
- 経営戦略手法(アウトソーシング,競争優位,SWOT 分析ほか),マーケティング(マーケティング理論,マーケティング手法ほか),企業活動,会計・財務,法務,標準化関連など
- 試験日
- 試験場所
- 受験手数料
- 申し込み方法
- 受験申込(春1月下旬から2月下旬、秋季7月中旬から下旬)
- 情報処理推進機構へインターネットもしくは郵送による
- 合格基準
- 午前:100点満点中、60点以上
- 午後:100点満点中、60点以上
- 上記の基準点を全て満たした者が合格となります。(多段階選抜方式)
- 結果発表
- 免除
- IPA認定講座を受講し、修了試験合格で、申請により午前試験が免除されます。
- 特例措置
- 身体障害者,骨折や妊娠中の方などで,特別措置を希望する方は,試験案内書に記載している通り、申請が必要です。申請内容を審査の上,特別措置の可否を決定しますので,希望する特別措置ができないこともあります。
- 問い合わせ先
- 独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター
- 東京都文京区本駒込二丁目28番8号 文京グリーンコートセンターオフィス15・16階
- TEL:03-5978-7600
- ホームページ:http://www.ipa.go.jp/index.html