「商業施設の構成・デザインなどの計画・監理の専門家」
商業施設は、今や私たちの日常生活と密接に関わっています。生活者のニーズの多様化、個性あるライフスタイル、高齢者や障害者の安全、安心な暮らし、ゆとりや楽しさ、快適さの追求など、日々変化する新しい生活スタイルに対応するため、商業施設は大きな変革の時代を迎えています。街を活性化するための再開発、新たな業態へ転換するための改装やリニューアルを進める上で、その主役は常に商業施設であり、街づくりの顔となるものです。先進的な商業施設のイメージ、店舗の空間構成等の企画、店内外の装置や設備、コーディネイトやデザイン、ディスプレイ等の設計、さらに施工や監理まで。商業施設士は、楽しく安全な街、情報の行き交う賑わいのある街、そして地域の文化、歴史、風土などを活かした、豊かで質の高い街づくりを具体化することを求められる社会的に大きな役割を持つ職種です。
メリット
店舗設計を行うデザイン事務所、設計事務所、あるいはマーケティング、コンサルテーションを行うコンサルティング企業などへの就職・転職が考えられます。経験次第で独立も可能です。
難易度
近年の合格率は45%程度
オススメ度:3(5段階中最高が5)
商業施設士が組織している個人会員(支部組織・全国9支部)への会員入会資格が得られ、人的ネットワーク拡大や業界動向などの情報や様々な便益が入手可能です
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 学科
- 構造表現(実技)
- 大学・短期大学・高専の商業施設関連課程卒業者で1年以上の実務経験
- 大学・短期大学・高専の関連課程以外の卒業者で2年以上の実務経験
- 専修学校・専門課程の商業施設関連課程卒業者で1年以上の実務経験
- 専修学校・専門課程の関連課程以外の卒業者で2年以上の実務経験
- 高等学校の商業施設関連課程卒業者で2年以上の実務経験
- 高等学校の関連課程以外の卒業者で3年以上の実務経験
- 建築士、インテリアプランナー、再開発プランナー、中小企業診断士、1級リテールマーケティング(販売士)検定、インテリアコーディネーター、商業施設士補の有資格者
- 実務経験5年以上の者 など。
- 「実務経験」とは、設計事務所・デザイン事務所などの他、デパート、 スーパーマーケット、ショッピングセンター、中小小売店、及び各種サービス施設において、展示・陳列・装飾・デザイン・店舗監理・工事監理・施工・企画・設計等々の業務に従事されている実務経験のことをいい「商業施設」に対してなんらかのかたちで仕事に携わっている者、あるいは携わったことのある者の実務経験をいいます。また、商工会議所・商工会の経営指導者、研究・教育、積算・セールスエンジニアリング等も実務経験とみなします
- 試験内容
- 学科試験(マークシート)
- 共通問題(30問/60分)
- 商業施設・創造とデザイン、商業施設及び商業施設技術に係る一般常識問題
- 選択問題(以下の4科目中2科目を選択/各15問×2科目/60分)
- 構造実現(実技)試験
- 受験日(年2回)
- 受験場所
- 受験手数料
- 学科試験:12,960円
- 学科+構造表現(実技):21,600円
- 構造表現(実技):12,960円
- 受験願書申し込み受付
- 結果発表
- 問い合わせ先
- 公益社団法人 商業施設技術団体連合会
- 〒108-0014 東京都港区芝5丁目26番20号 建築会館4階
- 電話番号:03-3453-8103
- ホームページ:http://www.jtocs.or.jp/