「原子炉運転の保安・監督に関する専門家」
原子炉が運転されている現場で保安監督をつとめるための国家資格です。国をかたむけるほどの危険性をはらんだ原子力災害を未然にふせぐために、非常に重要な役割をにないます。原子炉の運転に関して保安の監督を行わせるために原子炉主任技術者を選任しなければならないこととされている。
メリット
原子力発電業界、研究所、大学などが勤務先となります。給与については、やはり実務経験の長さに影響されることが多いです。
難易度
筆記試験合格率は約10%、口頭試験は50%程度。
オススメ度:4(5段階中最高が5)
原子炉主任技術者はかなり専門性が高く、社会的に信用度も高い仕事内容です。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 筆記試験
- 口述試験
- 筆記試験合格後、6ヶ月以上原子炉運転実務経験者
- 筆記試験合格後、指定された講習(下記1.~4.)機関で、講習課程を修了した者
- 日本原子力研究所国際原子力総合技術センターの原子炉一般課程。
- 日本原子力発電㈱東海研究所の運転研修課程。
- アメリカペンシルバニア州・シッピングポート原子力発電所訓練課程。
- アメリカテネシー州・オークリッジ国立研究所原子炉技術学校運転管理過程など10の講習機関
- 試験内容
- 筆記試験
- 一日目
- 二日目
- 三日目
- 原子炉燃料及び原子炉材料、放射線測定及び放射線障害の防止
- 口頭試験
- 試験日
- 試験場所
- 受講手数料
- 受験申請書受付
- 筆記試験:1月中旬から下旬
- 口頭試験:6月中旬から7月上旬
- 合格基準
- 筆記試験
- 各科目100点満点中、全科目の平均が60点以上であり、科目毎の得点が60点未満が2科目まで、50点未満が1科目までで、かつ40点未満がない者が合格となります
- 口頭試験
- 各科目100点満点中、60点以上の得点で合格となります
- 結果発表
- 免除
- 原子力専門職大学院の修了者は筆記試験において、法令を除く科目が免除されます。また、口答試験の受験資格も得られます。(取得単位に条件あり)
- 特別措置
- 障害のため、以下の各項目についての措置を希望する者は、受験申込書等請求時に申出により「特別措置に関する申請書」を配付するので、受験申込書等と併せて提出すること。
- 拡大問題用紙の提供
- 拡大解答用紙の提供
- 拡大鏡等の持参使用
- 補聴器の持参使用
- 照明器具の持参使用
- 車椅子で座れる机の提供
- 試験室までの介助者の同伴
- 注意事項等の文字による伝達
- 試験時間中の糖質類の補飲食及び服薬等
- その他
- 問い合わせ先
- 原子力規制委員会原子力安全人材育成センター業務課
- 〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス22階
- 電話:03-6435-9704
- ホームページ:http://www.nsr.go.jp/index.html