「伝統的工芸品の需要の喚起と後継者の確保・育成のための資格」
伝統的工芸品は、その主要工程が手作りであり、高度の伝統的技術によるものであるため、その習得には長い年月が必要とされます。また、生活様式の変化に伴い、伝統的工芸品の需要が低迷していることなどにより後継者の確保育成が難しく、業界全体の大きな課題となっています。この課題に対処するため、(財)伝統的工芸品産業振興協会(伝産協会)においては、「若者にやりがいと目標を与える制度」の一環として、平成4年9月17日付通商産業省官報告示「伝統的工芸品等の製造に関する知識、技術及び技法の審査・証明事業認定規定」に基づき、経済産業大臣指定伝統的工芸品及び工芸用具または工芸材料の製造に従事する者を対象に「伝統工芸士認定試験」を実施し、合格した者を「伝統工芸士」として認定しています。
メリット
後継者不足であるからこそ、作られた資格でもあり、難易度は高いがやりがいはある。
難易度
基本的に合格率は、非公開だが、難易度はかなり高い
オススメ度:2(5段階中最高が5)
まずご自身の興味の度合いの強さに影響すると言えます。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 当該伝統的工芸品等の製造に現在も直接従事し、12年以上の実務経験年数を有している者。実務経験年数には、専門養成期間の修得期間が含まれます。
- 2前項の規定に関わらず、次のいずれかに該当する者は受験資格を有しないものとする。
- 禁固以上の刑に処せられた者で、その執行を終わり、又はその執行を受けることがなくなってから、2年を経過しない者。
- 第20条第3号乃至5号の規定により伝統工芸士の登録を抹消された者で、抹消の処分を受けた日から2年を経過しない者。
- 試験内容
- 知識試験(当該伝統的工芸品の製造に関する伝統的技術・技法、原材料、及びその他必要な知識の水準を判定)
- 実技試験(当該伝統的工芸品の製造に関する伝統的技術・技法の水準を判定する)
- 認定業種
- 織物(総合、意匠、製糸、染色、製織、仕上)
- 染色品(総合、意匠、型染、手描、仕上)
- 染色品(総合、意匠、絞括、染色、仕上)
- 染色品(総合、黒紋付染、紋章)
- くみひも(総合)
- 刺繍(総合)
- 陶磁器(総合、成型、加飾)
- 漆器(総合、木地、塗り、加飾)
- 木工品(総合、木部加工、塗装、金具)
- 竹工品(総合)
- 近郊品(総合、造形、仕上)
- 仏壇(総合、木地、宮殿、彫刻、金具、塗装、蒔絵、箔押)
- 仏具(総合、木製仏具、金属性仏具、仏表具、仏像彫刻)
- 和紙(総合)
- 人形(総合、頭、胴体、人形、道具)
- 石膏品・貴石細工(総合)
- 硯(総合)
- 筆(総合)
- 墨(総合)
- そろばん(総合、組立、玉造)
- 扇子、うちわ(総合、扇面加工、扇骨)
- 手鉤(総合)
- 琴(総合)
- 河(総合、皮加工、皮装飾)
- 形紙(総合、地紙、彫り)
- 箔(総合)、
- 挽物木地(総合)
- 提灯(総合)
- 七宝(総合)
- 受験日
- 受験場所
- 受験手数料
- 受験願書申し込み受付
- 合格基準
- 結果発表
- 問い合わせ先
- 一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会
- 〒107-0052 東京都港区赤坂8-1-22 赤坂王子ビル 2F
- 電話番号:03-5785-1001
- ホームページ:http://kougeihin.jp/