「中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家」
中小企業診断士資格は、経営コンサルタントとしてただ一つの国家資格です。中小企業の経営診断の業務に従事する者とされています。経営戦略、マーケティング、財務会計、人事、IT、法務など幅広い知識が要求されます。
メリット
資格取得にかかる時間と労力は多いですが、依然として人気は高いです。企業内での診断士として活躍する場合が多いです。もちろん独立開業への足掛かりになりますし、転職の際の有利な条件の一つとも言えます。なぜなら、幅広い知識を持っているという裏付けになるからです。自己啓発という意味で取得を目指す方も多いです。
難易度
1次試験、2次試験の合格率は、それぞれ20%程度です。ストレートに合格する場合だと、5%程度のため、かなりの難関資格です。毎日コツコツとした勉強が必要です。
オススメ度:5(5段階中最高が5)
企業内診断士やコンサルティング会社への転職など、様々な道が開けると言っていいでしょう。地方だと、年齢が若い中小企業診断士は少ない傾向にある為、有利かもしれません。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 試験科目
- 1次試験(各100点)
- 経済学・経済政策
- 財務・会計
- 企業経営理論
- 運営管理 ( オペレーション・マネジメント )
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・中小企業政策
- 2次試験(各100点)
- 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ
- 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ
- 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ
- 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅳ
- 口述試験
- 中小企業の診断及び助言に関する能力について、筆記試験の事例などをもとに個人ごとに面接の方法により行います。
- 試験時間は、1人当たり約10分間で、筆記試験と同じ 7地区で実施します
- 試験日
- 1次試験:8月の2日間
- 2次試験:10月下旬
- 口述試験:12月中旬
- 試験場所
- 1次試験:札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇の8地区
- 2次試験:札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の 7地区
- 受験手数料
- 申し込み方法
- 1次試験
- 受験申込書の配布および申し込み(毎年5月上旬~6月上旬)
- 郵送請求もしくは直接配布(毎年5月上旬~6月上旬)
- 2次試験
- 受験申込書の配布および申し込み(毎年8月上旬~9月中旬)
- 郵送請求もしくは直接配布(毎年8月上旬~9月中旬)
- 合格基準
- 1次試験
- 点数の60%以上の得点率で、かつ1科目でも満点の40%未満のないこと。また、科目合格については、満点の60%以上の得点率で合格となります。
- 2次試験
- 総点数の60%以上の得点率で、かつ1科目でも満点の40%未満のないこと。
- 口述試験
- 結果発表
- 1次試験:9月上旬
- 2次試験:12月上旬
- 口述試験:12月下旬
- 1次試験科目の免除
- 経済学・経済政策
- 大学等の経済学の教授、准教授、旧助教授(通算3年以上)
- 経済学博士
- 公認会計士試験第ニ次試験において経済学を受験して合格した者
- 不動産鑑定士、不動産鑑定士補(二次試験合格者を含む)
- 財務・会計
- 公認会計士、会計士補(会計士補となる有資格者を含む)
- 税理士(税理士法第3条1項1号から第3号までに規定する者を含む)
- 経営法務
- 弁護士、司法試験合格者 旧司法試験第2次試験合格者
- 経営情報システム
- 技術士(情報工学部門登録者に限る)、情報工学部門による技術士となる資格を有する者
- 次の情報処理技術者試験合格者
- ITストラテジスト、システムアーキテクト、応用情報技術者、システムアナリスト、アプリケーションエンジニア、システム監査技術者、プロジェクトマネージャ、ソフトウェア開発技術者、第1種情報処理技術者、情報処理システム監査、特種情報処理技術者試験
- 特例措置
- 身体に障がいのある方、車椅子を使用されて受験される方、喘息などの持病をお持ちの方には、指定された期間までに一般社団法人 中小企業診断協会に必ず連絡をして下さい。障害の等級に応じて特別措置が受けられます
- 問い合わせ先
- 一般社団法人 中小企業診断協会
- 〒104-0061東京都中央区銀座1-14-11銀松ビル
- 電話番号03-3563-0851
- ホームページ:http://www.j-smeca.jp/