「デザイン文字やロゴタイプを作成する技術を測る試験」
雑誌や広告に踊るデザイン文字は、記事の内容や商品のイメージを演出する上で非常に大切な要素となっています。また、テレビや映画のタイトルにも、デザイン文字があしらわれ、作品の顔とも言えるほどの存在感を発揮している場合もあります。レタリング技能検定は、そんなデザイン文字の技能を認定する文部科学省後援の公的資格検定です。デザイン性だけでなく、あくまで文字としての正確さも求められる点が特徴です。
メリット
出版社や広告会社、デザイン会社、印刷会社などの企業への就職に需要が高く、また、レタリング・フォントの知識はWebデザインやDTPにも応用可能ですし、様々な仕事に携えるため、幅広い職種に需要があります。
難易度
近年の合格率は、1級で約8%、2級で約26%、3級で約66%、4級で約76%
オススメ度:3(5段階中最高が5)
同時にコンピューターグラフィック技術に関するスキル・知識も一緒に勉強するとよいと思われます。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 試験内容(1級から4級)
- 知識
- レタリング造形理論、タイポグラフティー知識、レタリングの役割、色彩・印刷知識
- 実技
- ロゴタイプ、タイプフェース、カリグラフィー技術、色彩表現、タイポグラフィーの指定・指示
- 受験日
- 受験場所
- 北海道・山形・福島・茨城・埼玉・東京・石川・愛知・大阪・岡山・山口・福岡・熊本・大分・鹿児島
- 受験手数料
- 1級:6,000円
- 2級:4,900円
- 3級:3,800円
- 4級:2,400円
- 2級+3級:8,700円
- 3球+4級:6,200円
- 受験願書申し込み受付
- 4月初旬から5月上旬
- 願書請求は3月初旬から4月下旬
- 合格基準
- 1級
- 程度
- レタリングおよび広く関連領域にわたる知識と高度な専門技術をもっている
- 知識
- レタリングに関する造形理論の基本を理解している。
- タイポグラフィを理解している。
- コミュニケーションにおけるレタリングの役割を理解している。
- 色彩・印刷に関しての知識をそなえている。
- 実技
- ロゴタイプ、タイプフェイス、カリグラフィなどのレタリング技術を身につけている。
- 文字の色彩的表現ができる。
- タイポグラフィを的確に指定、指示することができる
- 2級
- 程度
- 書体(既成)を選択または創作し、表現する技術をもっている
- 知識
- レタリングに関する専門用語(書体・技法・用具・用材など)を理解している。
- 印刷についての基礎知識(版下制作および印刷指定)をそなえている
- 実技
- 和文指定書体(漢字かなまじり文)、欧文指定書体表を視覚的に統一して、一定時間内で表現できる。
- 語句の内容にふさわしい書体を選択または創作し、一定時間内で表現できる
- 3級
- 程度
- 知識
- 常用漢字表に使われている明朝体の骨格を正しく理解している。
- 基本の書体を理解している。
- 国語の用字・用語に対する基礎的な知識をそなえている。
- レタリングに必要な用具・用材の基礎的な知識をそなえている
- 実技
- 指定された基本の書体(漢字・かな文字の明朝体・ゴシック体、欧文のローマン体・サンセリフ体およびアラビア数字)の文字を手本なしで一定時間内に表現できる。
- レタリングをするための初歩的な描線技術が身についている
- 4級
- 程度
- 知識
- 常用漢字表に使われている明朝体の骨格を基礎的に理解している。
- 基本の書体のうち漢字・かな文字の明朝体・ゴシック体、欧文のローマン体・サンセリフ体を理解している。
- 実技
- 指定された手本の文字を一定時間内で見て書くことができる
- 結果発表
- 問い合わせ先
- 公益財団法人 国際文化カレッジ
- 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-1-9
- 電話番号:03-3361-3461
- ホームページ:http://lettering-kentei.com/