「プロジェクトの円滑運営する専門家」
英語名Project Manager Examination(略号PM)で、情報処理技術者試験の一区分である。試験制度のスキルレベル4に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる。
メリット
プロジェクト全体の意思決定を実行し、品質・コスト・納期に全責任をもち、前提・制約条件の中でプロジェクトを確実に成功に導き、プロジェクトメンバを成長させるマネージャを目指す方に最適です。
難易度
スキルレベル4のため難易度は高い。合格率も12%程度とかなりの難関である。10年近くの実務経験者の合格率が高い。
オススメ度:5(5段階中最高が5)
円滑な運営に欠かせないのがコミュニケーション能力です。コンピュータメーカー、情報処理企業、ソフトウェア企業などへの就職、転職が可能かと思われます。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 試験内容
- 午前試験Ⅰ:50分/多肢選択式/30問
- 午前試験Ⅱ:40分/多肢選択式/25問
- 午後試験Ⅰ:90分/記述式/4問中2問回答
- 午後試験Ⅱ:120分/論述式/3問中1問回答
- プロジェクトの立上げ・計画に関すること
- プロジェクト,プロジェクトマネジメント,プロジェクトの環境,プロジェクトガバナンス,プロジェクトライフサイクル,プロジェクトの制約,プロジェクト憲章の作成,ステークホルダの特定,プロジェクトチームの結成,スコープの定義,要求事項と見積り,WBS の作成,アクティビティの定義,資源の見積り,プロジェクト組織の決定,アクティビティの順序付け,アクティビティ期間の見積り,スケジュールの作成,コストの見積り,予算の編成,リスクの特定,リスクの評価,品質の計画,調達の計画,コミュニケーションの計画,プロジェクト計画の作成,提案依頼書(RFP),関連法規・標準 など
- プロジェクトの実行・コントロールに関すること
- プロジェクト作業の指揮,プロジェクト作業のコントロール,変更のコントロール,ステークホルダの管理,スコープのコントロール,プロジェクトチームの育成,資源のコントロール,プロジェクトチームの管理,スケジュールのコントロール,コストのコントロール,リスクへの対応,リスクのコントロール,品質保証の実施,品質コントロールの実施,サプライヤの選定,機密・契約管理,調達の管理,情報の配布,コミュニケーションの管理,プロジェクトに関する内部統制 など
- プロジェクトの終結に関すること
- プロジェクト評価手法と適用技術,プロジェクト完了後の評価指標,プロジェクト計画と実績の差異分析,検収結果の評価,契約遵守状況評価,学んだ教訓の収集,プロジェクト完了報告の取りまとめ,プロジェクトフェーズ又はプロジェクトの終結 など
- 試験日
- 試験場所
- 受験手数料
- 申し込み方法
- 受験申込(1月下旬から2月中旬)
- 情報処理推進機構へインターネットもしくは郵送による
- 合格基準
- 午前Ⅰ:100点満点中、60点以上
- 午前Ⅱ:100点満点中、60点以上
- 午後Ⅰ:100点満点中、60点以上
- 午後Ⅱ:ランクA
- 上記の基準点を全て満たした者が合格となります。(多段階選抜方式)
- 結果発表
- 免除
- 以下のいずれかに該当する場合は申請により、その後の2年間において午前試験Ⅰが免除されます。
- 応用情報技術者試験合格
- 下記いずれかの高度試験合格
- ITストラテジスト試験(秋期)、システムアーキテクト試験(秋期)、プロジェクトマネージャ試験(春期)、ネットワークスペシャリスト試験(秋期)、データベーススペシャリスト試験(春期)、エンベデッドシステムスペシャリスト試験(春期)、情報セキュリティスペシャリスト試験(春期)、ITサービスマネージャ試験(秋期)、システム監査技術者試験(春期)
- 上記いずれかの高度試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を得た者。
- 特例措置
- 身体障害者,骨折や妊娠中の方などで,特別措置を希望する方は,試験案内書に記載している通り、申請が必要です。申請内容を審査の上,特別措置の可否を決定しますので,希望する特別措置ができないこともあります。
- 問い合わせ先
- 独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター
- 東京都文京区本駒込二丁目28番8号 文京グリーンコートセンターオフィス15・16階
- TEL:03-5978-7600
- ホームページ:http://www.ipa.go.jp/index.html