「ビジネスにおける実務的な法律知識の認定資格」
法務部門に限らず営業、販売、総務、人事などあらゆる職種で必要とされる法律知識が習得できます。東京商工会議所が主催しており、1級から3級の区分があります。ビジネスに不可欠のコンプライアンス・法令遵守能力の基礎となる実践的な法律知識を体系的かつ効率的に身につけることを目的とされています。合格者には各級ごとに称号が与えられる。(1級:商工会議所認定 ビジネス法務エグゼクティブ、2級:商工会議所認定 ビジネス法務エキスパート、3級:商工会議所認定 ビジネス法務リーダー)
メリット
身につけた正しい法律知識は、業務上のリスクを回避し、会社へのダメージを未然に防ぐことができます。同時に、自分の身を守るメリットにもつながります。ビジネス実務法務検定は、企業活動の主要分野を多くカバーしているという面もあり、業種も問いません。
難易度
直近合格率は1級で11%、2級で23%、3級で75%
オススメ度:4(5段階中最高が5)
特に1級は難易度が高い。法学的要素を身につけた人材は価値が高く、就職・採用試験時に法学検定試験の実績を参考資料として取り入れている企業なども増えてきており、人事異動や採用の際の能力評価の参考にする企業が増えています。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 受験内容
- 1級(論述式)
- 共通問題(2問必須)
- 民法および商法を中心に、できるだけ全業種に共通して発生することが考えられる法律実務問題を出題します。
- 選択問題(4問中2問選択)
- 特定の業種に関連する一定の法律をクローズアップして出題します。法務実務の担当者が遭遇するであろうさまざまな場面を想定して出題します。例えば、以下の事例などにより実務対応能力を試験するものとします。
- 取引上のトラブルを処理
- 取引関係に立たない第三者とのトラブルを処理
- 法務関係の上司や弁護士などの専門家に法的トラブルの顛末・処理方法を報告
- 予防法務的観点からトラブルになりそうな問題に対応
- 2級(マークシート)
- 取引を行う主体
- 会社取引の法務
- 会社財産の管理・活用と法律
- 流動資産の運用・管理の法的側面
- 固定資産の管理と法律
- 知的財産権の管理と活用
- 債権の管理と回収
- 債権の担保
- 緊急時の債権回収
- 債務者の倒産に対応するための処理手続
- 企業活動に関する法規則
- 経済関連法規
- 消費者保護関連の規制
- 情報化社会にかかわる法律
- 事業関連規制
- 企業活動と地域社会・行政等とのかかわり
- 企業活動にかかわる犯罪
- 会社と従業員の関係
- 紛争の解決方法
- 国際法務(渉外法務)
- 国際取引に関する法的諸問題と対応のポイント
- 国際取引に関する個別の法的諸問題
- 3級(マークシート)
- ビジネス実務法務の法体系
- ビジネスを取り巻くリスクと法律のかかわり
- 企業活動の根底にある法理念
- 法律の基礎知識
- 取引を行う主体
- 法人取引の法務
- ビジネスに関する法律関係
- 取引の決済(手形・小切手等)
- 契約によらない債権・債務の発生~不法行為・事務管理・不当利得
- ビジネス文書の保存・管理
- 法人財産の管理と法律
- 法人の財産取得にかかわる法律
- 法人財産の管理と法律
- 知的財産権
- 債権の管理と回収
- 企業活動に関する法規制
- 法人と従業員の関係
- 従業員の雇用と労働関係
- 職場内の男女雇用にかかわる問題
- 派遣労働における労働形態
- ビジネスに関連する家族法
- 受験日
- 受験場所
- 受験手数料
- 1級:10,800円
- 2級:6,480円
- 3級:4,320円
- 受験願書申し込み受付
- 合格基準
- 1級
- 共通問題2問・選択問題2問の200点満点とし、問題ごとに得点が50%以上でかつ合計点が140点以上で合格となります
- 2級
- 3級
- 結果発表
- 問い合わせ先
- 東京商工会議所検定センター
- 〒100-0005 千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル
- 電話番号:03-3989-0777
- ホームページ:http://www.kentei.org/