「専門家が描いた図面を清書する専門知識および技能を認定する資格」
トレース技能審査基準にもとづいて行われる文部科学省が後援する検定試験です。トレーサーとしての専門知識及び技能を有しているかを判断し、成績優秀者及び成績優秀団体には、文部科学大臣賞等が授与されます。トレースは、専門家が描いた建築・機械・地図・デザイン等の図面を清書する仕事です。
メリット
トレースの学習をすることにより図面の基礎素養が身に付き、図面作成にも役立ち、また就職にも有利な条件となります。ただしその場合は最低でも2級以上の取得をお勧めします。
難易度
近年の合格率は、1級で約36%、2級で約38%、3級で約70%、4級で約77%
オススメ度:3(5段階中最高が5)
実務経験次第で、独立もありえます。女性にとっても人気の資格の一つです。
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 試験内容(1級から4級)
- 1級
- 実技
- 図面用文字
- 技術上熟練を要する複雑な図
- 技術上熟練を要する複雑な工業用図面
- 専門分野の印刷用原図
- 理論
- トレース用具および用紙に関する専門的事項
- 用器画法に関する事項
- 日本工業規格(Z8310~Z8318)の応用的事項
- 版下作成に関する基本的事項
- 専門分野に関する一般的事項
- CADに関する一般的な知識
- 2級
- 実技
- 図面用文字
- 技術上熟練を要するかなり複雑な図
- 技術上熟練を要するかなり複雑な工業用図面
- 理論
- トレース用具および用紙に関する全般的事項
- 簡単な立体用器画法に関する事項
- 日本工業規格(Z8310~Z8318)の全般的事項
- 版下作成に関する基本的事項
- 図面用文字に関する事項
- 専門分野に関する基礎的事項
- CADに関する基本的な知識
- 3級
- 実技
- 製図用文字
- やや複雑な図
- 工業に関連するやや複雑な図面
- 理論
- トレース用具の整備調整を含む一般的事項
- 簡単な立体用器画法に関する事項
- 日本工業規格(Z8310~Z8318)の応用的事項
- 4級
- 実技
- 理論
- トレース用具に関する常識的な事項
- 図面表現に関する初歩的事項
- 受験日
- 受験場所
- 東京都・石川県・愛知県・大阪府・兵庫県・香川県・その他、応募会場(準会場)
- 受験手数料
- 1級:5,500円
- 2級:4,400円
- 3級:3,200円
- 4級:2,000円
- 受験願書申し込み受付
- 合格基準
- 1級
- 複雑な図および工業用図面を正しく美しく速くトレースすることができ、さらに日本工業規格(Z8310-Z8318)およびトレース技能の適応する各専門分野に関連した知識と印刷用原図として使用できる程度の高度な実技能力をもち、該当専門分野の技術指導ができる。
- 2級
- かなり複雑な図及び工業用図面を正しく美しくかなり速くトレースすることができ、日本工業規格(Z8310-Z8318)全般に関する基本的知識及びトレース技能の適応する各専門分野について図面作成上必要な基本的知識を持っている
- 3級
- やや複雑な図および工業用図を正しく美しくトレースすることができ」図面表現上必要な日本工業規格(Z8310-Z8318)の基本的事項を理解できる
- 4級
- 簡単な図および工業に関連する図面をトレースすることができ、図面作成上必要な初歩的知識を持っている
- 結果発表
- 問い合わせ先
- 一般財団法人 中央工学校生涯学習センター
- 〒114-0015東京都北区中里1-15-7
- 電話番号:03-5814-1221
- ホームページ:http://chuoko-center.or.jp/
