「ガス工作物の工事、維持、運用を行う保安監督者」
ガス事業者は、ガス主任技術者を選任し、事業場ごとにガス工作物の工事、 維持及び運用に関する保安の監督をさせなければなりません。資格には、甲種、乙種、丙種とあります。
メリット
ガス事業者は設置を義務付けられているので有資格者に対するニーズは高いです。
難易度
甲種・乙種・丙種ともに、例年の合格率は10〜20%と難易度は高い
オススメ度:3(5段階中最高が5)
ガス会社、特に都市ガス業界では必須な資格だと思われます
資格概要
- 資格の種類
- 受験資格
- 試験内容(甲種、乙種、丙種)
- 試験科目の範囲
- ガス事業関係法令(保安に関するものに限る。)
- ガスに関する物理及び化学理論
- ガス工作物の工事、維持及び運用に関する技術
- ガス工作物の構造及び機能
- ガスの成分分析及び熱量等の測定
- ガス器具の構造及び機能
- 科目別出題範囲
- マークシート問題
- 法令(16問出題中16問解答/1問5点)
- 甲種、乙種、丙種とも、ガス事業法及び特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律(特監法)に関わる各種の法令についての知識 (法令は保安に関するものに限る。)
- 基礎(15問出題中10問選択し解答/1問5点)
- 甲種、乙種については、気体の性質、気体の熱力学と化学反応、燃焼の物理と化学、流体力学と伝熱、ガス技術に使われる材料などに関する知識
- 丙種については、物質の構成、物性の基礎知識、気体の性状などに関する知識
- ガス技術(27問出題中20問選択し解答/1問5点)
- 製造
- 甲種、乙種については、ガス事業に使われる都市ガス製造の変遷、都市ガスの原料、ガスの製造設備、ガスの熱量調整と燃焼性管理、ガスの熱量・比重の測定及び特殊成分の分析、ガスの付臭、計装・電気設備、設備建設、設備保全、設備の操業、保安・防災、環境対策などに関する知識。ただし、甲種は高・中・低圧のすべてを、乙種は中圧と低圧を対象とする。
- 丙種については、簡易ガス事業に使われるガス原料とガス発生方式、ガス発生設備の製造能力算定、特定製造所の設置場所、特定ガス発生設備の設置計画、自然気化による特定ガス発生設備、強制気化による特定ガス発生設備、調整装置、特定ガス工作物の操作・運転管理、災害その他非常の場合の措置、特定ガス工作物等の維持管理、圧縮天然ガスによる特定ガス発生設備などに関する知識
- 供給
- 甲種、乙種については、供給計画と供給管理、整圧器とその管理、ガスメーターとその管理、導管の設計、防食設計と防食管理、導管の工事、溶接と非破壊試験、維持管理、地震対策などに関する知識。ただし、甲種は高・中・低圧のすべてを、乙種は中圧と低圧を対象とする。
- 丙種については、簡易ガス事業に係るガスの供給方式、供給の計画、整圧器、ガスメーター、ガス栓、導管の設計・施工、腐食防止対策、導管等の維持管理、地震対策などに関する知識
- 消費
- 甲種、乙種、丙種とも、ガスの燃焼についての基礎、ガス燃焼機器の種類と構造機能、安全装置と安全管理などに関する知識
- 論述問題
- 法令(1問出題1問解答/35点満点)
- 甲種、乙種、丙種とも、ガス事業の実施に必要な法令上の基本的知識
- ガス技術(3問出題中1問選択し解答/35点満点)
- 甲種、乙種、丙種とも、製造、供給、消費それぞれに必要な基本的知識
- 試験日
- 受験場所
- 北海道、宮城、東京、愛知、富山、大阪、広島、香川、福岡、沖縄
- 受験手数料
- 受験申請書受付
- 合格基準
- 次の各項のすべてを満たす者を合格者とする。
- マークシート問題及び論述問題の合計得点(300点満点)が180点以上であること。
- マークシート問題の法令科目(80点満点)の得点が25点以上であること。
- マークシート問題の基礎科目(50点満点)の得点が15点以上であること。
- マークシート問題のガス技術科目(100点満点)の得点が30点以上であること。
- 論述問題(70点満点)の得点が20点以上であること。
- 結果発表
- 問い合わせ先
- 一般財団法人日本ガス機器検査協会
- 〒107-0052 東京都港区赤坂1-4-10(JIAビル)
- 電話:03-5570-5981
- ホームページ:http://www.kensaibou.or.jp/